使い始めたのは2017年4月2日、パワーアンプ無しのラックを導入しました。
Kemperにした理由は「弾き心地が一番好好ましく、かつ予算的に許せる範囲だった」事。
フラクタルはぶっちゃけ高価すぎてフットスイッチのことを考えても無理でした。
値段が値段だけに文句もなく満足していたのですが、冷静になって一通り触ってみると多少違和感を感じることがいくつか。
なんかデジタルっぽいな?とかピッキングのタッチに違和感がある、妙なリバーブ感?
最初はリグデータのせいかなと思った部分もありました。
無数にあるデータの恐らく半数くらいはアマチュアの製作したデータで、当初はその辺から選んでいたのでその品質のせいだろうと。
ところが有料リグを試しても感じる違和感の質は変わらず。
内部設定を見直してようやく原因にたどり着く、、その辺を動画などまとめたのが以下。
ノイズゲートはとりあえず“0”
ラックやヘッド型の場合はノイズゲートのノブが付いてますね。
かかり具合は「Input」セクション1ページ目からも確認できます。(Stageの場合はここから設定します)

Kemperのゲートはインプットセクションの他にエフェクトとしても用意されています。
動画で音を聴いていただきたいのですが、インプットセクションのゲートはまずまず自然ではあるものの、数値をあげると遅延が起こります。
ダブリングのような感じにもなってくるので、リグデータによってはここが悪さをしている可能性も。
とはいえボリュームペダルを使わない人がライブ中の軽いミュートとして使用する場合などは有効な機能と思います。掛け過ぎなければ。
個人的にはゲートを積極的に利用する場合はエフェクトとして一つ立ち上げるべきと思います。
その場合は遅延やダブりも起こらず、機能的には結構優秀なので。
Pure CabinetはとにかくOFF!
友人、知人のkemperを触らせてもらった時にも思ったのですが、これはデフォがONなんですかね?

こちらも音を聴いて比べてみると分かりやすいと思います。
マニュアルには、
「Pure Cabinet」は、プロファイリングによって生成されたバーチャル・キャビネットに磨きをかけ、フルレンジ・スピー カーでの再生においても、マイクを通さない、いわばキャビネットから直接聞こえる音に近づける機能です。
もちろんこ の機能適用後も、プロファイリングされたアンプの基本的な特徴は維持されます。
と、書いてあります。
言わんとすることは良くわかるのだけど、リグの素の音をまず聴きたくないです?
素の音に不満が出た時に微調整に使うパラメーターだと思うけどなぁ。
個人的にはこの機能はライブの時のモニター環境を作る時に役立つもので、ラインアウトから音を出してヘッドホンでモニターしたり、録音する際にはあまり必要ないと思います。
考えなしにこれがONになっていると膜がかかったような感触、ピッキングの食いつきも全然違って「kemperってこんなもんか」って印象になってしまう。
あと「Pure Cabinetは0でも効果が出る」ので不要な場合は必ずOFFにすること。これ重要です。
Speaceは必要に応じて…
ヘッドホンで音を聴くときにこれが上がっているとちょっと広がりが出て気持ちいいですね。
しかし収録やライブで掛かっているのが良いかいえば、それは環境によるというか。
余分な味付けになりかねないパラメーターなので、ひとまずチェックしてみるといいです。
デジタルっぽさを感じる場合、理由がもしかしたらここにあるかもしれません。
あえてエフェクター的に捉えて深めにかけると80年代のスタジオ系のショートディレイっぽくなって楽しいんですけどね笑
モニターはできる限りステレオで。
やっぱり演奏するときは極力ステレオで出して聴いた方がいいです。これはkemperに限りませんが…。
ディレイや揺れものエフェクトの質感は結構良いので、普段モニターするときはステレオ推奨です。
ライブの時も出来る限りステレオで出した方が良いですね。パンを寄せても奥行きだとか全然違いますよ。
ちなみに収録の場合、諸々を掛け録りしない場合はモノで収録して良いと思います。
kemperはまだエディターアプリがリリースされていないので(2019年11月現在)こういったパラメーターに触れないで使っている人はもしかしたら多いのかもなーと思ったのです。
中古で買ってなんとなく使ってる人にも知ってほしいですね。
より良い音にする為にリグデータを変える、その前に!一旦設定を見直して。
有料のリグを買ってもそれだけじゃダメだったりするんです。
ただ、kemperって確か初期化という機能が無いはずなので、わからないところは弄らないで一回調べよう。