https://kcmusic.jp/daddario/xt_series.html
D’Addarioの新しいコーティング弦を試しました。
10年くらい前からダダリオのコーティング弦はあったんですけど、最初のはなんか微妙だった…。
というか、ELIXIR以外はコーティングを薄くしようとするせいでプレーン弦より巻弦がすぐ劣化してハリがなくなってしまうんですね。
確かに素の触り心地に近いものの、プレーン弦と巻弦の劣化タイミングのバランスが悪くてどれも値段ほどの活躍はしてくれなかった。
自分は現在ELIXIRのOPTIWEB(一番コーティングが薄いやつ)を使っています。
現状一番耐久性があって、コーティング弦としての機能を一番生かしているはOPTIWEBと感じてます。のでそれと比べる感じで書いてみます。
- 1日目
チューニングもすぐ決まるし感触も音も良い。この時点では文句のつけようがないくらい好感触。
とりあえず張って直ぐデモを録った。最後にあるので聴いてみてね。
- 2日目
ライブで実戦投入。エリクサーよりもしなやかな感じでストレスなく弾ききれた。
1弦~6弦まで音量バランスの良さを実感。
ライブ中にチューニングを何度か確認することがあったが、全くズレていなかった為一度もペグには触らず笑
テンション感のバラつきがないから安定するのかも。
- 3日目
ほんの僅かに赤みがかってきた?滑りは変わらずよい。
この日はそのままレコーディングで使用。メタル系のバッキングを収録。
ハイもローも悪いクセが無いから歪みのノリがめちゃ良い。
ダウンチューニングや多弦だとさらに恩恵が得られると思う。
- 4日目
ソロのレコーディング。
ピッチ感や滑り具合など印象は特に変わらず。
普通の弦だったらもうテンション感が変わってきて指が鉄くさくなる頃かな。
- 5日目
そのままでいけそうな感じだったらので、アイドル曲のレコーディングに使用。
生音の高音は張りたてよりは落ち着いてきたもののまだまだ明るい音。
NYXLも結構長持ちだったけどここまでじゃなかったなぁ。コーティングの効果を実感。
- 6日目
ライブとレコーディングで使い込んで結構な時間を弾いているものの、大げさな劣化はまだ感じない。
触り心地はまだツルツル。ビブラートやベンドの時のガリっとした感じも無く、サビていないようだ。
- 7日目
一週間が経過したので1日目と同じ曲でデモを録音。
ぶっちゃけあんまり変化が分からない。すごいじゃん!
弦の劣化具合は2日目に曇ってきてきたかな?と感じてからはそれほど大きく変化せず良好。
- 2週間後
プレーン弦はしばらく弾いていると滑りが悪く感じてくる。
軽く拭き取ると滑りが復活。汚れは最初よりも付着しやすくなった気がするが、サビはなくまだまだ使えそう。
ハイはあまり落ちないけどちょっとだけローがおとなしくなった気がする。
- 3週間後
少しピッチが怪しい感じがしてきた。
その辺の変化はNYXL弦に近い感じです。それにしても長生き。
普通に弾くくらいならあまり気にならないけど、レコーディングみたいにシビアな現場にはもう難しいかなぁ。
音色はゲインが少し下がった感じ。
- 1ヶ月
それなりに弾き続けたものの最後まで錆びませんでした!
でも滑りはあまり良くない(それでも普通の弦の3日目くらい)、ピッチも甘い、高音は大人しい感じ。
交換時期をしっかり教えてくれる弦ですね。
デモはこちら。
初日、1週間経過、1ヶ月経過の順番です。
徐々に高音が落ちていく感じがするけど、たくさん弾いている割には大げさに悪くはなっていないのがわかるかと。
XT Nickel良いですよ!
今までの物とは別物。エリクサーとも別物。
確実に新しく素晴らしい弦だと思いました。
すごく実用的なクオリティ。練習用にもオススメ。
音程の良さは耳を鍛えるし自然な弾き心地はピッキングが鍛えられます。
きっとベース弦もそうだよね。適度に引っかかりがないと右手が育たない。
とても品質が高くて現時点で最高峰の弦だろうという印象。
NYXLを初めて使った時にも同じように品質と音色に衝撃を受けましたが、今回のXTはさらにコーティングが付加されたおかげで巻弦の持ちがよくなって劣化のバランスが整った感じかなと。
音質・音色と弦のクオリティはすごく高いのでコスパは100点満点では。
自分はこれからメインの楽器にはこの弦を使っていこうと思います。
エリクサーのストックはサブギター用で…。使い切ったら本格的にこっちに乗り換えかな!